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「第二十五代専如門主 伝灯奉告法要」に団体参拝して


■住職就任のご挨拶
 平成二十八年十二月、わたくし釋洸洋は長楽寺の新住職に就任させていただきました。前住職であります父は平成五年に大阪から生家である長楽寺に戻り、以来、二十余年にわたり法務に携わって参りました。この間、ご門徒、御坊組そして地域の皆様方に支えられ、お蔭様で念仏の道を歩ませてもらっており、本当にありがたいことであります。しかし、ここ数年は体調も良くなく思うように法務を勤めることができず、高齢のためとはいえ、心苦しい気持ちでおりました。 私が定年を迎える前後、正確には覚えていませんが「あとをやって欲しい」といった意味であったと思います。父の言葉を受けて、慌ただしく中央仏教学院通信教育課程の受講、得度、そして教師教習と過ごしてまいりました。それまで仏教や浄土真宗を身近に感じる生活をしてきませんでしたが、今こうしてありがたいご縁をいただいたと思っております。また、通信教育を受けるに際して参加させていただきました東京地区の学習会では、み教えをともに聞き、様々に支え励まし合う仲間とのつながりというご縁もいただきました。 この御坊組でも、皆様とのご縁を大切にしながら、ともに教えに遭い、念仏の道を歩ませていただくことができればと願っております。現在、住まいがあります茨城県つくば市から通っており、ご門徒をはじめ皆様にご不便をおかけすることも多いかと存じますが、これからよろしくお願いいたします。
 

■「第二十五代専如門主 伝灯奉告法要」に団体参拝して
 「第二十五代専如門主伝灯奉告法要」が昨年十月一日より本年五月三十一日にかけて、十期八十座にわたって営まれています。私たち、三宝寺、浄専寺そして長楽寺から合わせて四十余名は、三月十四日、本願寺に団体参拝し、第二十五代専如門主 伝灯奉告法要のご勝縁にあわせていただきました。

法要は阿弥陀堂と御影堂で営まれますが、御坊組の参拝者は御影堂にてお勤めいたしました。堂内は北海道から九州にいたる各地から来られた数多くの参拝者で満席でありました。

法要は「奉讃伝灯作法」により、「正信念仏偈」、「念仏和讃」そして「回向句」という構成で執り行われました。「正信念仏偈」の依経段と依釈段の間に、ご門主様と前門様が阿弥陀堂から御影堂に移動され、参拝者はご門主、前門様とご一緒にお勤めさせていただきました。

ご門主が法要に際して示されたご親教に「仏法を依りどころとして生きていくことで、私たちは他者の喜びを自らの喜びとし、他者の苦しみを自らの苦しみとするなど、少しでも仏さまのお心にかなう生き方を目指し」という一節があります。心に深く刻まれるお言葉であり、自分中心に生きる私たちに、お念仏をいただく者としての生き方を示してくださった法要でありました。




長楽寺
釋洸洋(田伏 洋)


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