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練香(ねりこう)作り (2019年2月5日)




 今回シャーンティでは阪本仏壇店の店内をお借りし、玉初堂(大阪)さんによるご指導の下、練香作りを体験してきました。

      

 ではこれから作り方を見て頂きましょう。

 材料は 黒い匂い粉の基材+白檀+沈香+蜂蜜+お湯 です。

      

 これらを乳鉢に入れ

 

 こぼさないようにしっかりかき混ぜます。

 慌てず早く?お湯が冷めないうちに手早くかき混ぜます。

 そして、まとまってきたら更にこれを手でこね、細長い棒状にします。
 (水の分量が重要になってくるので、お湯を少しずつ少しずつ加えていくのがポイント)








    

 ここまでくればしめた物。
 これをへらで切り分けお団子に丸めるだけ。

    

 これで正露丸のできあがり〜?
 ・・・・ではなかった 
 『練り香』のできあがりです。
 (実は正露丸を連想して頂くとホントに実物感があるのです。それほどよく似ています)

 今回、作り始めるまでは少々難しいのではと危惧していたのですが、玉初堂のイケメンさん(済みません名前を失念してしまいました)のご指導よろしきを得て実に簡単に練香が出来上がりました。素晴らしいマイ練香です。でも長期の保存は難しいと承りましたので(現在は小さな容器に密閉し冷蔵庫保存をしています。2年間位は保つらしい) ゆったりまったりした折り、このマイ練香を焚き、雅な非日常生活を味わいたいものと思っています。

 また、今回は特別に珍重な伽羅の香木や、沈香の香りまでも聞かせて頂き、日常生活とは一歩異にする貴重な体験までさせて頂きました。有難いことでした。

 日本で「香」が用いられるようになったのは、仏教伝来の頃と言われ、さまざまな仏教儀礼とともに香もまた、大陸から伝えられたと言われています。お香の香りは仏様の香りと思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。お線香がその最たる物でしょう。
 お香を通じ、仏様のご恩を感じ、またご先祖様を偲ばせて頂けるようにも思います。

 今回は阪本仏壇店さんのご厚意で叶った練香体験でしたが、ご希望の方々がいらっしゃれば再度の企画もあるやもしれません。
 皆様も一度挑戦されませんか?練香体験。雅な体験ですよ。



                          文責 三宝寺 坊守   湯川謹子


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